聖刻1092 東方 四
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勅命討伐軍を率いるラマールと妹イネスを人質に取られたガルンとの会談が、古戦場ルアンムーイで始まろうとしていた。両者の和解を望まぬ法王・ザトウク家の意向を酌んだ赤龍騎士団は、会談のなりゆき如何では勅命軍に攻撃を加えようと陣を敷いている。だが、進退窮まったかに見えるガルンらの真の懸念はむしろ、二重三重に仕掛けられた罠よりも、覚醒の度を深め、いつ暴走を開始するかも知れぬ“白き操兵”ヴァシュマールにあった。
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