ミニョン

これから購入を検討する方には「4巻までが第一部です」つまり、この作品は未完ですよと伝えたいです。私は、1冊のお値段からボリューム(ページ数)は文庫本の2倍くらい?と予想して、実際そのくらいだったので、それはいいんですけど4巻もあるので、勝手に完結と思っていたんです。まぁそれもこれも勘違いした自分が悪く、完全に自己責任ですけども…「実質文庫本の8冊分で第一部完かぁ」と、思ってしまいました。

文章は面白くて飽きずに読めるんですけど、個人的にはストーリーにもう少し激しめのアップダウンがあったら良かったなと思いました。最初に連続して起こる王子関係のアレコレも大事件という程ではなく、あまり緊迫感も感じなくて、2巻の途中くらいまでまったりしたペースで進んだように思います。

その後2巻のギルバートの誕生日パーティーからテンポアップして、タイトルの異世界転生と関連する展開も加わって一気に面白くなりました。

細かい事を言うと、「攻め・受け、どっちがどっちだ」で予想が外れたとか、アルフレッドのギルバート好きが行き過ぎて「ページ数にして1割くらいがギルべた褒めワードなんじゃない?」とか、ツッコミ所はいくつかありました。

何だかんだ言っても面白いし、先も大いに気にはなるのですが、正直「長い…」とも思ってしまう自分がいます。自分に合うか合わないか気になる方は、高低のレビューの両方を参考にした方がいいかなと思います。