紙の舟で眠る 上【単行本 分冊版】2
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俺の灯火戦後、横浜。
元・天才脚本家の憬は、もう筆をとらないと決めていた。
脚本のモデルにした人物が、必ず不幸になるからだ。
ただ死を待っていたが、ある日、生きる理由が現れてしまった。
それは泥酔していた憬を、居候先の娼館で介抱してくれた燿一。
彼の無邪気さと妖艶さに、惹きつけられずにはいられず、
どうしても燿一を書きたくなる……。
他の誰を犠牲にしても、何を犠牲にしても、燿一だけは不幸にはしないと誓うが――。
※本コンテンツは【単行本版】を分冊したものです。分冊版や単行本との重複購入にお気をつけください。
元・天才脚本家の憬は、もう筆をとらないと決めていた。
脚本のモデルにした人物が、必ず不幸になるからだ。
ただ死を待っていたが、ある日、生きる理由が現れてしまった。
それは泥酔していた憬を、居候先の娼館で介抱してくれた燿一。
彼の無邪気さと妖艶さに、惹きつけられずにはいられず、
どうしても燿一を書きたくなる……。
他の誰を犠牲にしても、何を犠牲にしても、燿一だけは不幸にはしないと誓うが――。
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