ミニョン

好きすぎてSNSも追いかけていて、そちらで単行本が出ると知ってワクワク読んだら、イメージと違っていたけど面白かったです。

イメージとは…単話の試し読みで出だししか読んでなくて、「お嬢」とか、高校生が「櫻井」とか呼び捨てにしているのを見て、てっきり(というか勝手に)ヤク◯ものだと決めつけて読んでて…途中で「いや、全然違うじゃん」となり、思い込みからの軌道修正が必要でした。

先生の作品は『目の毒すぎる職場のふたり』から入り、『僕たちが恋する理由』『私たちが恋する理由』と来て、ここまで読みました。今までリーマン・OLさん世代の話ばかりだったのが、初のJK(しかも私はBLばかり読んでいるので)めちゃくちゃ新鮮でした。

同じピュアと言っても、やはりDKとはちょっと違う…女の子特有の計算高さが垣間見えて、だけどそんなあざとさもまた可愛いなと思いました。

15歳差で33歳の櫻井が、所々(いや、割と頻繁に)大人の顔を作れてない時に、何だかんだ華の猛烈ラブアプローチを受け入れてる気がしてクスッと笑えました。個人的には「行動と言動が一致しなくなり始めた時が恋の始まり」と考えているので、内心「櫻井、お前はもう恋しいてる」と思ってます。

あと、ハッキリとは言えないけど、何かしらの「プラスアルファ要素」があるのも先生の良さの一つだと思います。。どの作品でも、恋愛にありがちなキュンにヒューマンドラマ的な温かい雰囲気があって、恋愛だけじゃなく人間関係や社会に対する何らかの学びや気づきがあるのも良いなと思いました。