死にたがりだが腹は鳴る 6
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少年もまた、歩と会う事が心のよりどころとなり始めていた。友人、教師、母親からさえも、心身への暴力を振るわれる少年にとって歩は心のよりどころ。歩にとっても少年は苦しい気持ちを打ち明けられる存在。歳の離れた二人だが、美味しいものを一緒に食べて、話をする時間は自分らしくいられるかけがえのないものになっていた。そんな二人を引き離そうとする影に気づくことはなく――。
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