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ミニョンさんの投稿リスト

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    • 『Ω専用シリーズ』『Ωが欲を孕む時シリーズ』第三弾。待望のスピンオフです。私は『Ω専用〜』の二人が好きなので、そこによく出てきた(絡んできた?)ハルミのその後は気になっていました。

      この作品は上下で一括りだと思うので、一気に読むことをおすすめします。上巻で点とハルミの距離が近づき、無自覚ながらも求め合い、相手をもっと知りたいと思うようになります。点がいけすかない奴認定していたハルミの、思いがけず優しげな笑顔や子煩悩な様子と裏腹に上巻ラストで、ハルミに重要な秘密がある事が分かり…

      と、いい所(起承転結の転)で終わっても下巻をすぐに読める状態にあれば問題なし。いい流れのまま読み進められました。

      『Ω専用シリーズ』『Ωが欲を孕む時シリーズ』第三弾。待望のスピンオフです。私は『Ω専用〜』の二人が好きなので、そこによく出てきた(絡んできた?)ハルミのその後は気になっていました。

      この作品は上下で一括りだと思うので、一気に読むことをおすすめします。上巻で点とハルミの距離が近づき、無自覚ながらも求め合い、相手をもっと知りたいと思うようになります。点がいけすかない奴認定していたハルミの、思いがけず優しげな笑顔や子煩悩な様子と裏腹に上巻ラストで、ハルミに重要な秘密がある事が分かり…

      と、いい所(起承転結の転)で終わっても下巻をすぐに読める状態にあれば問題なし。いい流れのまま読み進められました。

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    • 「面白そう」とは思っていましたが、想像以上に良かったです。序盤から何となく二人の関係性は見えていて、だけど当て馬ポジションにいるキャラが、どう転ぶか読みづらくて(真の当て馬か見せかけかの判断ができなかった)それがスパイスになっていて深みのある面白さになっていたと思います。

      それから、こういうすれ違い・思い違いのパターンて表現や理由付けが難しいですよね。その上ここまで拗れていると余計に…中途半端や薄い理由では無理矢理感があってのめり込まない気がします。でもその辺の書き方が上手なので、尚更二人のやり取りがツボにきました。

      「押してダメなら引いてみろ」とは言うけども、それは一人だったらの話しで…二人同時に扉を挟んで向かい合わせに同じ行動したら、そりゃ押しても引いても開くわけないわなと笑ってしまいました。そんな感じで笑ったところで、タイトルの『ラブコメかもしれない』が活きてくるんだと、感心してしまいました。絵も綺麗で読みやすいし面白いしで、最高でした。すれ違いラブコメCPの傑作だと思います。

      「面白そう」とは思っていましたが、想像以上に良かったです。序盤から何となく二人の関係性は見えていて、だけど当て馬ポジションにいるキャラが、どう転ぶか読みづらくて(真の当て馬か見せかけかの判断ができなかった)それがスパイスになっていて深みのある面白さになっていたと思います。

      それから、こういうすれ違い・思い違いのパターンて表現や理由付けが難しいですよね。その上ここまで拗れていると余計に…中途半端や薄い理由では無理矢理感があってのめり込まない気がします。でもその辺の書き方が上手なので、尚更二人のやり取りがツボにきました。

      「押してダメなら引いてみろ」とは言うけども、それは一人だったらの話しで…二人同時に扉を挟んで向かい合わせに同じ行動したら、そりゃ押しても引いても開くわけないわなと笑ってしまいました。そんな感じで笑ったところで、タイトルの『ラブコメかもしれない』が活きてくるんだと、感心してしまいました。絵も綺麗で読みやすいし面白いしで、最高でした。すれ違いラブコメCPの傑作だと思います。

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    • 試し読みの感触が良かったので、始めは絵ではなく純粋にストーリーから入りました。でも読んでるうちにどんどんキャラの魅力に惹かれていって、自分でも不思議でした。若頭さんは時々カッコよく見える時もあるけど、坊ちゃんは贔屓目に見ても…な気がしていたからです。読み終わって『みだ猫シリーズ』の作者さんと知って、大いに納得でした。全然違う内容だし、坊ちゃんに至っては容姿も似ていないしで気付けませんでしたけど、分かってしまえば「どーりで」と思えました。

      ヤク◯ものでありながら、もの凄く込み入ってたり、大きな事件・事故が起こるわけではないし、過激でも緩くもないテイストで、不思議な満足感がありました。ヤク◯な面はさておき、恋愛面では初々しくて可愛い、ほっこりするお話だったと思います。

      ただ、坊ちゃんに否定的な立場の舎弟達の処遇とか落とし前ってどうなったのかな?というのは気になりました。個人的に彼らは結構な不穏分子だと思ったので、野放しってのは危険な気がしました。

      試し読みの感触が良かったので、始めは絵ではなく純粋にストーリーから入りました。でも読んでるうちにどんどんキャラの魅力に惹かれていって、自分でも不思議でした。若頭さんは時々カッコよく見える時もあるけど、坊ちゃんは贔屓目に見ても…な気がしていたからです。読み終わって『みだ猫シリーズ』の作者さんと知って、大いに納得でした。全然違う内容だし、坊ちゃんに至っては容姿も似ていないしで気付けませんでしたけど、分かってしまえば「どーりで」と思えました。

      ヤク◯ものでありながら、もの凄く込み入ってたり、大きな事件・事故が起こるわけではないし、過激でも緩くもないテイストで、不思議な満足感がありました。ヤク◯な面はさておき、恋愛面では初々しくて可愛い、ほっこりするお話だったと思います。

      ただ、坊ちゃんに否定的な立場の舎弟達の処遇とか落とし前ってどうなったのかな?というのは気になりました。個人的に彼らは結構な不穏分子だと思ったので、野放しってのは危険な気がしました。

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    • 貝森くんが海老原のことを好きすぎて…でも、そんな重くて強くて熱い想いが、先生の手にかかるととても優しく温かい話になるから不思議です。

      最初は海老原の隠された気持ちについて「んー…ちょっと理由付けとしては弱くない?」と思いましたが、読み進めるうちに「確かに。セクシャルなトラウマは相当な心的(身体的にも?)重荷がかかるよね」と共感してしまえば、海老原の苦しい胸の内に寄り添うように読めました。

      あとは、脇キャラ達の動きが本当に良くて、いい仕事してるなと思いました。きらりと光るナイスアドバイスをするでも、ここぞの場面で救世主的に現れるでもなく、天文に絡めて、夜空の星のようにさり気なく行く道を示してくれるような存在だったと思います。

      先生の作品は絵もストーリーも大好きで、「あぁ今回も良かった。次は何読もう」と、思ったところで衝撃の事実(今作品で全ての作品を読んでしまった事)に行き当たって、ショックを隠しきれません。どのタイトルも優しくて素敵なお話なので、どれもオススメです。

      貝森くんが海老原のことを好きすぎて…でも、そんな重くて強くて熱い想いが、先生の手にかかるととても優しく温かい話になるから不思議です。

      最初は海老原の隠された気持ちについて「んー…ちょっと理由付けとしては弱くない?」と思いましたが、読み進めるうちに「確かに。セクシャルなトラウマは相当な心的(身体的にも?)重荷がかかるよね」と共感してしまえば、海老原の苦しい胸の内に寄り添うように読めました。

      あとは、脇キャラ達の動きが本当に良くて、いい仕事してるなと思いました。きらりと光るナイスアドバイスをするでも、ここぞの場面で救世主的に現れるでもなく、天文に絡めて、夜空の星のようにさり気なく行く道を示してくれるような存在だったと思います。

      先生の作品は絵もストーリーも大好きで、「あぁ今回も良かった。次は何読もう」と、思ったところで衝撃の事実(今作品で全ての作品を読んでしまった事)に行き当たって、ショックを隠しきれません。どのタイトルも優しくて素敵なお話なので、どれもオススメです。

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    • こちらの作品は、1巻が出たのが15年以上前ですから…今の感覚でどうのこうのと語れない気がします。それでも中世や王家、騎士ものなどが好きな人には今でも充分に通用すると思います。架空のだけど時代ものに激しめのBLを組み合わせるとか、なかなか大胆なシナリオだなと思いました。

      あくまで私のイメージですけど、昔のBLって展開が強引というか、直ぐに事に持ち込みたがる傾向があるんですよね。最近別作家さんの別作品で古めのを何作か読んだ時もそう思いましたし。こちらも似たような感じなんですけど、そもそも時代背景に戦い・侵略・征服があるから、何となく自然に受け入れられた感がありました。なので、ちょいちょい「何でそうなる?」とか「すごい展開に持っていくな」とかありますけど、持ち込み方・畳みかけ方が、とにかく大胆なので勢いに呑まれつつ読んでしまい、あまりの強引さに物語に引き込まれて楽しめました。

      私は、何度か読み返してしまうくらい好きです(3回めくらいでレビューしていない事に気づきました)が、薄々万人受けしないかも…とも思っています。

      こちらの作品は、1巻が出たのが15年以上前ですから…今の感覚でどうのこうのと語れない気がします。それでも中世や王家、騎士ものなどが好きな人には今でも充分に通用すると思います。架空のだけど時代ものに激しめのBLを組み合わせるとか、なかなか大胆なシナリオだなと思いました。

      あくまで私のイメージですけど、昔のBLって展開が強引というか、直ぐに事に持ち込みたがる傾向があるんですよね。最近別作家さんの別作品で古めのを何作か読んだ時もそう思いましたし。こちらも似たような感じなんですけど、そもそも時代背景に戦い・侵略・征服があるから、何となく自然に受け入れられた感がありました。なので、ちょいちょい「何でそうなる?」とか「すごい展開に持っていくな」とかありますけど、持ち込み方・畳みかけ方が、とにかく大胆なので勢いに呑まれつつ読んでしまい、あまりの強引さに物語に引き込まれて楽しめました。

      私は、何度か読み返してしまうくらい好きです(3回めくらいでレビューしていない事に気づきました)が、薄々万人受けしないかも…とも思っています。

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    • 本編は、片想い・失恋・不信感・秘密など穏やかでない心境やシチュエーションもありましたけど、こちらの番外編は幸せいっぱいの蜜月ぶりが楽しめました。

      具体的に言うと、番外編というごく短い話の中に必ずいたすシーンがあるという徹底ぶりで、そちら重視の方には満足できる内容かと思います。

      タイトルの「いつまで代わりで」なんて、自己犠牲というか何というか…あまり健全なイメージのない最初の頃の関係から、お互いだけが本命で代わりはいない関係になれた二人が幸せそうで、私まで嬉しくなりました。

      本編は、片想い・失恋・不信感・秘密など穏やかでない心境やシチュエーションもありましたけど、こちらの番外編は幸せいっぱいの蜜月ぶりが楽しめました。

      具体的に言うと、番外編というごく短い話の中に必ずいたすシーンがあるという徹底ぶりで、そちら重視の方には満足できる内容かと思います。

      タイトルの「いつまで代わりで」なんて、自己犠牲というか何というか…あまり健全なイメージのない最初の頃の関係から、お互いだけが本命で代わりはいない関係になれた二人が幸せそうで、私まで嬉しくなりました。

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    • 本編が本当に良かったので、短編で少しでも読めるのは幸せです。そして実際、いい内容でした。短いながらもしっかり起承転結があり、じわりとくる笑いもあって、恋愛的な山場や人情味のあるストーリー、ラストのオチまで最高でした。

      本編も番外編も「完結」となっていて、往生際が悪いのは承知の上で…続編を強く希望してしまう作品です。探偵という職業柄、ネタになる案件には事欠かない気もしますし、何より面白いので、お願いします!!

      本編が本当に良かったので、短編で少しでも読めるのは幸せです。そして実際、いい内容でした。短いながらもしっかり起承転結があり、じわりとくる笑いもあって、恋愛的な山場や人情味のあるストーリー、ラストのオチまで最高でした。

      本編も番外編も「完結」となっていて、往生際が悪いのは承知の上で…続編を強く希望してしまう作品です。探偵という職業柄、ネタになる案件には事欠かない気もしますし、何より面白いので、お願いします!!

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    • 語彙力を疑われそうですが…「面白い」「凄い」しか出てきません。魔法が使える設定なので完全に異世界ものなのに、破綻なく広範囲に作り込まれた世界観、愛憎・善悪入り乱れる人間関係や人間心理の複雑さ、容赦なく縺れ合い絡まり合う運命の糸など、とにかく見応え&読み応えがありました。見応えというのは、奈良先生のイラストがイメージぴったりで細部まで美麗なので、イラストのないシーンまで自力で想像できるからです。

      全体的な雰囲気で言うと、主人公達に運命とか業みたいなものが容赦なく襲いかかるという点で『薔薇』に近いかなと思います。何度も「どうして」という想いに飲み込まれて辛いシーンも多くありました。若干ホラーテイスト有りな点も似ていますが、こちらの方がややマイルドな気がします。どちらも未読という方は、こちらから読んだ方が心に優しいかもしれません。貴族とか西洋風な雰囲気がある点、大切な人二人の間で揺れる主人公という点では『少年は神』シリーズとも似ている気がします。

      時々、ストーリーと関係のあるようなないような絶妙なタイミングで提示される哲学じみた質問…幾つかある中の最初の一つとマホロの出した答え、これが後々再燃するとは思わずで、巧妙な伏線の貼り方に感動したし、深いなと思いました。

      完結表示はありませんが、7巻で一応の完結となっています。先生の作品は初めてという方以外の「面白さを知ってる人」であれば、まず間違いなく(面白さのあまり)途中放置はできないと思うので、全巻揃えてからの一気読みをオススメします。

      語彙力を疑われそうですが…「面白い」「凄い」しか出てきません。魔法が使える設定なので完全に異世界ものなのに、破綻なく広範囲に作り込まれた世界観、愛憎・善悪入り乱れる人間関係や人間心理の複雑さ、容赦なく縺れ合い絡まり合う運命の糸など、とにかく見応え&読み応えがありました。見応えというのは、奈良先生のイラストがイメージぴったりで細部まで美麗なので、イラストのないシーンまで自力で想像できるからです。

      全体的な雰囲気で言うと、主人公達に運命とか業みたいなものが容赦なく襲いかかるという点で『薔薇』に近いかなと思います。何度も「どうして」という想いに飲み込まれて辛いシーンも多くありました。若干ホラーテイスト有りな点も似ていますが、こちらの方がややマイルドな気がします。どちらも未読という方は、こちらから読んだ方が心に優しいかもしれません。貴族とか西洋風な雰囲気がある点、大切な人二人の間で揺れる主人公という点では『少年は神』シリーズとも似ている気がします。

      時々、ストーリーと関係のあるようなないような絶妙なタイミングで提示される哲学じみた質問…幾つかある中の最初の一つとマホロの出した答え、これが後々再燃するとは思わずで、巧妙な伏線の貼り方に感動したし、深いなと思いました。

      完結表示はありませんが、7巻で一応の完結となっています。先生の作品は初めてという方以外の「面白さを知ってる人」であれば、まず間違いなく(面白さのあまり)途中放置はできないと思うので、全巻揃えてからの一気読みをオススメします。

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    • こちらは、本編『鮮空のアルバトロス』のシリーズ&番外編のパロディ?になるのでしょうか。位置付けはよく分かりませんが、とにかく可愛いです💕アルバトロスとレオが猫キャラになっていて、キャラと名前が本編と同じこと以外は共通点も何もないのですが、ゆるーい空気感がまた良いです。何せ猫なので、いえ猫だからこその可愛さとまったりした内容に微笑ましさしか感じませんでした。

      本編は、国同士の戦争もあるしそれに伴う人の死もあり、割と暗いし重い内容でしたが、こちらは悲壮感ゼロで楽しめます。多分、本編を読んでなくても楽しめると思います。猫好きの人なら絶対、猫好きでなくても可愛いもの好きの人なら皆さん楽しめると思います。


      こちらは、本編『鮮空のアルバトロス』のシリーズ&番外編のパロディ?になるのでしょうか。位置付けはよく分かりませんが、とにかく可愛いです💕アルバトロスとレオが猫キャラになっていて、キャラと名前が本編と同じこと以外は共通点も何もないのですが、ゆるーい空気感がまた良いです。何せ猫なので、いえ猫だからこその可愛さとまったりした内容に微笑ましさしか感じませんでした。

      本編は、国同士の戦争もあるしそれに伴う人の死もあり、割と暗いし重い内容でしたが、こちらは悲壮感ゼロで楽しめます。多分、本編を読んでなくても楽しめると思います。猫好きの人なら絶対、猫好きでなくても可愛いもの好きの人なら皆さん楽しめると思います。

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    • 順番としては『めめしいアクとあざといスウ』『いちゃいちゃするぞ【めめしい〜番外編】』『ずっと君のターン』『同人誌みたいなことしよう!【ずっと〜番外編】』と来て本作だと思います。シリーズものでも別作品扱いだと新刊通知が来なくて気付きにくいので、読めてラッキーです。

      内容は、本編の2カプの話と『ずっと〜』で当て馬だった明日馬の話の二本立てです。2カプの話は、既視感もなく空気感も違う気がしてたのですが、ラストはなるほどなオチでした。

      明日馬の話はスピンオフみたいな感じで、幼馴染みの啓吾とのやり取りがあるのですが、特に何がどうというわけでもない…んですよね。私の勝手な解釈では「もうこれは新シリーズへの布石でしかない」と思えるような書き方でした。なので、スピンオフを心よりお待ちしています。

      順番としては『めめしいアクとあざといスウ』『いちゃいちゃするぞ【めめしい〜番外編】』『ずっと君のターン』『同人誌みたいなことしよう!【ずっと〜番外編】』と来て本作だと思います。シリーズものでも別作品扱いだと新刊通知が来なくて気付きにくいので、読めてラッキーです。

      内容は、本編の2カプの話と『ずっと〜』で当て馬だった明日馬の話の二本立てです。2カプの話は、既視感もなく空気感も違う気がしてたのですが、ラストはなるほどなオチでした。

      明日馬の話はスピンオフみたいな感じで、幼馴染みの啓吾とのやり取りがあるのですが、特に何がどうというわけでもない…んですよね。私の勝手な解釈では「もうこれは新シリーズへの布石でしかない」と思えるような書き方でした。なので、スピンオフを心よりお待ちしています。

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    • 始まりから次に何が起こるか分かっていても、ワクワクが止められなくて困りました。パターン化されつつある?流れにニヤニヤしながら読んで、すぐにうっかり◯兵衛ならぬ神主が出てきた時には、予想してたとはいえ笑いが止まりませんでした。

      今回の主人公は、前作の稲葉より若く学生なだけあってノリが良く、心の中のツッコミが面白かったです。そして最初の危機(神主)を脱したかと思えば、秋芳との会話でまた話が通じなくて不毛なやり取りを繰り返した時には、諦めの境地に立つ人の気持ちが分かった気がしました。

      その後もやたら見解の相違?みたいなのが多くて…【座禅】という行為の意味が、一文字違いで大変な行き違いを起こすし、昔話が明後日の方向へ展開していくしで、真顔をキープするのが不可能なくらい笑ってしまいました。

      あとがきで先生は「那須くんと九里くん」どちらを出すかで迷ったそうです。結果的に那須くんが選ばれたにせよ、次作は九里くんが出てくるだろうと思います。けど、ここで「キュウリくん」なんて本当にいるんだ?と思った私は、頼まれもしないのに調べました。そしたら【九里】という苗字は「くり」「くのり」「くざと」と読むそうです。そこを無理矢理「キュウリ」と読ませる先生の強引さ…好きだなと思いました。

      最後に付け足しのようになってしまいましたが、笑いが多い中にも恋愛面の心境の掘り下げはしっかりあって、日本への帰還と永住の狭間で揺れる心理は読み応えがありました。成功する可能性がゼロじゃないけど限りなく低い。一度できても二度できるかは分からない。こういう葛藤って、私達の人生にも当てはまる気がしました。

      始まりから次に何が起こるか分かっていても、ワクワクが止められなくて困りました。パターン化されつつある?流れにニヤニヤしながら読んで、すぐにうっかり◯兵衛ならぬ神主が出てきた時には、予想してたとはいえ笑いが止まりませんでした。

      今回の主人公は、前作の稲葉より若く学生なだけあってノリが良く、心の中のツッコミが面白かったです。そして最初の危機(神主)を脱したかと思えば、秋芳との会話でまた話が通じなくて不毛なやり取りを繰り返した時には、諦めの境地に立つ人の気持ちが分かった気がしました。

      その後もやたら見解の相違?みたいなのが多くて…【座禅】という行為の意味が、一文字違いで大変な行き違いを起こすし、昔話が明後日の方向へ展開していくしで、真顔をキープするのが不可能なくらい笑ってしまいました。

      あとがきで先生は「那須くんと九里くん」どちらを出すかで迷ったそうです。結果的に那須くんが選ばれたにせよ、次作は九里くんが出てくるだろうと思います。けど、ここで「キュウリくん」なんて本当にいるんだ?と思った私は、頼まれもしないのに調べました。そしたら【九里】という苗字は「くり」「くのり」「くざと」と読むそうです。そこを無理矢理「キュウリ」と読ませる先生の強引さ…好きだなと思いました。

      最後に付け足しのようになってしまいましたが、笑いが多い中にも恋愛面の心境の掘り下げはしっかりあって、日本への帰還と永住の狭間で揺れる心理は読み応えがありました。成功する可能性がゼロじゃないけど限りなく低い。一度できても二度できるかは分からない。こういう葛藤って、私達の人生にも当てはまる気がしました。

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    • 本編は1冊読んだ所でレビューしていて、その時は一応の決着が着いていたので、完結を意識しながらも続編を期待していました。その後、やはり人気があったのか続編が出て嬉しかったし、1巻以上にストーリーが込み入っていて緊張感の増した展開にワクワクしました。こういう尻上がりに調子を上げていくというか、天井知らずな感じでどんどん面白くなる作品は希少だと思います。

      そんな作品のこちらは番外編集です。内容は短編6作品で正味36ページです。短編集だから実質的なページ数の少なさはありますけど、満足感はかなり高いと思います。元々がプレゼント的な書き下ろしを集めたものなので、どれも明るくて本編ではまず見れないような甘々な雰囲気にニヤけてしまいました。本編のファンの方は必見です。

      本編は1冊読んだ所でレビューしていて、その時は一応の決着が着いていたので、完結を意識しながらも続編を期待していました。その後、やはり人気があったのか続編が出て嬉しかったし、1巻以上にストーリーが込み入っていて緊張感の増した展開にワクワクしました。こういう尻上がりに調子を上げていくというか、天井知らずな感じでどんどん面白くなる作品は希少だと思います。

      そんな作品のこちらは番外編集です。内容は短編6作品で正味36ページです。短編集だから実質的なページ数の少なさはありますけど、満足感はかなり高いと思います。元々がプレゼント的な書き下ろしを集めたものなので、どれも明るくて本編ではまず見れないような甘々な雰囲気にニヤけてしまいました。本編のファンの方は必見です。

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    • 2巻まで読みました。世界観が不思議で面白かったです。まるきしの異世界ではないし、オメガバースでもない、ある特定の条件下の人だけ男でも妊娠できるという設定。白虎・青龍などの四神関係の話は好きですし、不憫受けも好みでした。

      分かりやすく1冊1事件というのも中弛みせず良かったです。琥珀の珍重な能力も要所要所でいい仕事をしていたと思います。特に2巻のお子ちゃまの謎は面白くて、最後まで「じゃあ一体何が正解なのさ?」の疑問をいい感じに引っ張ってくれました。事件そのものより、お子ちゃまの謎の方が難しくて楽しかったです。分かってみれば「ちょっとご都合主義に走りすぎでは…」と思わないでもないですけど、世界観としてはアリかなと思いました。

      ただ作品としては、もう完全に好みの問題で残念ながら合わない人はいるかなぁと。異世界ものも含めファンタジーに寛容で、ご都合主義に対するハードルが低めの人には楽しめると思います。私は白虎ファミリーを中心に他の三神の話も読みたいので、シリーズ化してほしいです。

      2巻まで読みました。世界観が不思議で面白かったです。まるきしの異世界ではないし、オメガバースでもない、ある特定の条件下の人だけ男でも妊娠できるという設定。白虎・青龍などの四神関係の話は好きですし、不憫受けも好みでした。

      分かりやすく1冊1事件というのも中弛みせず良かったです。琥珀の珍重な能力も要所要所でいい仕事をしていたと思います。特に2巻のお子ちゃまの謎は面白くて、最後まで「じゃあ一体何が正解なのさ?」の疑問をいい感じに引っ張ってくれました。事件そのものより、お子ちゃまの謎の方が難しくて楽しかったです。分かってみれば「ちょっとご都合主義に走りすぎでは…」と思わないでもないですけど、世界観としてはアリかなと思いました。

      ただ作品としては、もう完全に好みの問題で残念ながら合わない人はいるかなぁと。異世界ものも含めファンタジーに寛容で、ご都合主義に対するハードルが低めの人には楽しめると思います。私は白虎ファミリーを中心に他の三神の話も読みたいので、シリーズ化してほしいです。

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    • ※このコメントにはネタバレが含まれています。

      読む前のイメージや予想と全然違って、色々と意外性があって面白かったです。先生の作品は何冊か読んでいて、一番好きなのは『恋する鉄面皮』(ちなみ斉藤さん推し)です。何となくキャラの性格が黒谷は夏目に、白丘は北川に似てるなと思いました。

      タイトルに『ダブルウルフ』とあるから、なんかこう硬派なイメージで…喧嘩っぽいのもあって…みたいなのを考えていたけど、ウルフっていうより「柴犬とシェルティ(頑張っても仔ライオン)のじゃれ合い」のような可愛い感じの話でした。

      でもって、ただじゃれ合うだけじゃなく思ってもない展開や方向性に持って行かれるので、凄く楽しかったです。親を巻き込んでのすったもんだは、ドタバタコメディっぽくて作品のノリと合っていたと思います。
      あとは「攻めと受けの予想が逆だった」件。これは気にする人が多いような気がするので注意してほしいです。そういう私も逆でしたけど、元々そこは気にしないので特に問題なく楽しめました。これも『恋する鉄面皮』と似ていて、北川×夏目パターンなので…参考までに。

      読む前のイメージや予想と全然違って、色々と意外性があって面白かったです。先生の作品は何冊か読んでいて、一番好きなのは『恋する鉄面皮』(ちなみ斉藤さん推し)です。何となくキャラの性格が黒谷は夏目に、白丘は北川に似てるなと思いました。

      タイトルに『ダブルウルフ』とあるから、なんかこう硬派なイメージで…喧嘩っぽいのもあって…みたいなのを考えていたけど、ウルフっていうより「柴犬とシェルティ(頑張っても仔ライオン)のじゃれ合い」のような可愛い感じの話でした。

      でもって、ただじゃれ合うだけじゃなく思ってもない展開や方向性に持って行かれるので、凄く楽しかったです。親を巻き込んでのすったもんだは、ドタバタコメディっぽくて作品のノリと合っていたと思います。
      あとは「攻めと受けの予想が逆だった」件。これは気にする人が多いような気がするので注意してほしいです。そういう私も逆でしたけど、元々そこは気にしないので特に問題なく楽しめました。これも『恋する鉄面皮』と似ていて、北川×夏目パターンなので…参考までに。

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    • ※このコメントにはネタバレが含まれています。

      『元ヤンパパとヒツジ先生』のスピンオフと聞いて読んでみました。本編ではそこまで意識していないキャラ達だったし、全体的にのほほんとした雰囲気だったので、なかなか過激な内容にハラハラしました。本編に比べて大分ぶっ飛んだ設定や展開に驚きもありました。

      スピンオフと言っても本編と時間軸が全く違う(十年前の話)なので、どちらか一方だけ読んでも問題ない作りになっています。ただ、こちらを読んだ方が本編の奥深さが少し増すかもって感じです。

      実際、読後に本編に戻って見たら「本当だ。初登場から眉毛に傷跡があるわ」とか、過去の先輩・後輩の繋がりとかが分かるシーンに「おおー!!」となりました。本編のファンの方や作者さん買いの方にオススメです。

      『元ヤンパパとヒツジ先生』のスピンオフと聞いて読んでみました。本編ではそこまで意識していないキャラ達だったし、全体的にのほほんとした雰囲気だったので、なかなか過激な内容にハラハラしました。本編に比べて大分ぶっ飛んだ設定や展開に驚きもありました。

      スピンオフと言っても本編と時間軸が全く違う(十年前の話)なので、どちらか一方だけ読んでも問題ない作りになっています。ただ、こちらを読んだ方が本編の奥深さが少し増すかもって感じです。

      実際、読後に本編に戻って見たら「本当だ。初登場から眉毛に傷跡があるわ」とか、過去の先輩・後輩の繋がりとかが分かるシーンに「おおー!!」となりました。本編のファンの方や作者さん買いの方にオススメです。

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    • ※このコメントにはネタバレが含まれています。

      1冊丸々、前作『店長、恋です。』に出てきたSV米村さんのお話でした。作品とは関係のないところで、米村さんの前髪が気になってしまって…オンとオフの違いを出すにしても長過ぎない?と、ちょっと気が散りましたけど、それは置いておいて、充実した内容でした。

      年の差・社会人と学生(?)とか社員とアルバイトの立場の差などの設定も存分に使ってのストーリー展開はさすがでした。当て馬っぽい子の登場も、ただ引っ掻き回すだけとかトラブルを持ち込むだけじゃなくて、双方にとって実のあるものにする事でストーリーに幅が出てたと思います。

      「甘やかしているようで甘えてる」とか、二人の微妙な関係を絶妙な表現をする所も先生さすがと思いました。いつも心理分析の奥深さに感服します。色々と「差」のある二人でしたけど、恋愛偏差値は同じくらいでお似合いだったように思います。

      1冊丸々、前作『店長、恋です。』に出てきたSV米村さんのお話でした。作品とは関係のないところで、米村さんの前髪が気になってしまって…オンとオフの違いを出すにしても長過ぎない?と、ちょっと気が散りましたけど、それは置いておいて、充実した内容でした。

      年の差・社会人と学生(?)とか社員とアルバイトの立場の差などの設定も存分に使ってのストーリー展開はさすがでした。当て馬っぽい子の登場も、ただ引っ掻き回すだけとかトラブルを持ち込むだけじゃなくて、双方にとって実のあるものにする事でストーリーに幅が出てたと思います。

      「甘やかしているようで甘えてる」とか、二人の微妙な関係を絶妙な表現をする所も先生さすがと思いました。いつも心理分析の奥深さに感服します。色々と「差」のある二人でしたけど、恋愛偏差値は同じくらいでお似合いだったように思います。

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    • 見ただけで地方どころか県名まで分かるインパクトのあるタイトルに引かれて、初作家さんでしたがトライしてみました。結果、とても良かったです。前に別作家さんの関西(特に濃そうな大阪)弁で話す漫画を読んだ時も独特の楽しさがありましたが、今回も作品の味付けとして1割増しくらいの演出ができていたと思います。

      主人公達の年齢的に真面目な仕事の話を織り交ぜつつ、人間関係や恋愛面では笑いも取りつつで、終始楽しめました。一番ウケたのはラストの槇・弟のメモを見せながらのセリフ…「モブ面・ヒゲモブ面・イケメン」に笑ってしまいました。と同時に、「作家さんは分かっていて書いてたんだな。でもその采配が良かったんじゃないかな」と思いました。

      地味メンの中に突如イケメンが現れると、業界慣れした私のような人達は「当て馬か否か」と勝手に想像を膨らませ始めるのを見越してますよね。この敢えての投入、流石と思いました。

      年齢が上め&お仕事BLなので、いたすシーンは少なめだと思います。ストーリー性重視の方へ。

      見ただけで地方どころか県名まで分かるインパクトのあるタイトルに引かれて、初作家さんでしたがトライしてみました。結果、とても良かったです。前に別作家さんの関西(特に濃そうな大阪)弁で話す漫画を読んだ時も独特の楽しさがありましたが、今回も作品の味付けとして1割増しくらいの演出ができていたと思います。

      主人公達の年齢的に真面目な仕事の話を織り交ぜつつ、人間関係や恋愛面では笑いも取りつつで、終始楽しめました。一番ウケたのはラストの槇・弟のメモを見せながらのセリフ…「モブ面・ヒゲモブ面・イケメン」に笑ってしまいました。と同時に、「作家さんは分かっていて書いてたんだな。でもその采配が良かったんじゃないかな」と思いました。

      地味メンの中に突如イケメンが現れると、業界慣れした私のような人達は「当て馬か否か」と勝手に想像を膨らませ始めるのを見越してますよね。この敢えての投入、流石と思いました。

      年齢が上め&お仕事BLなので、いたすシーンは少なめだと思います。ストーリー性重視の方へ。

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    • 本編が良かったからこちらも…と思った方は、本編読後なるべく早めがいいと思います。私の場合、本編から今作まで半年ちょっとの間が空いていて、人名を思い出すまで暫くかかり、地名(首都や砦以外の小さな街など)に至っては思い出せないまま読み終えました。

      作りとしては、表題作と番外編みたいなのが三作あります。ただ、時間軸が違っていますので混乱するかもしれません。最初と最後の二作は本編後の話で、真ん中の二作は本編その当時の時間軸の話になっています。

      真ん中の二作は、「あの時メインストーリー以外の所ではそんな出来事もあったんだな」と懐かしく思いました。サブキャラから見た大舞台・主役という感じで、一風変わった雰囲気が楽しめました。

      表題作は、なんて事はない長閑な風景と穏やかに流れる二人の時間が、とんでもなく価値あるものに感じる優しい話でした。戦い過ぎて…両国に攻め跡は残ろうとも、二人の間にわだかまりやしこりがないのならば、未来は明るいと感じられました。

      私が一番面白いと思ったのは、最後のチャールズの章です。チャールズの場合、他キャラと決定的に違うのは「ある程度真実を知っている」事です。でも、それが「中途半端」なので、そこがこの章の面白さでもあります。真実を全く知らずに取る言動や行動も、中途半端に知っている者が取るものも、どちらも何かしらズレていて面白いです。

      今回も行く先々で悪意を持って呼び込まれたトラブルに巻き込まれるチャールズだけど、持って生まれた性根の良さから得たものは、正に無欲の勝利がもたらしたものだと思いました。ラストのちょっとマヌケなセリフが最高でした。

      本編が良かったからこちらも…と思った方は、本編読後なるべく早めがいいと思います。私の場合、本編から今作まで半年ちょっとの間が空いていて、人名を思い出すまで暫くかかり、地名(首都や砦以外の小さな街など)に至っては思い出せないまま読み終えました。

      作りとしては、表題作と番外編みたいなのが三作あります。ただ、時間軸が違っていますので混乱するかもしれません。最初と最後の二作は本編後の話で、真ん中の二作は本編その当時の時間軸の話になっています。

      真ん中の二作は、「あの時メインストーリー以外の所ではそんな出来事もあったんだな」と懐かしく思いました。サブキャラから見た大舞台・主役という感じで、一風変わった雰囲気が楽しめました。

      表題作は、なんて事はない長閑な風景と穏やかに流れる二人の時間が、とんでもなく価値あるものに感じる優しい話でした。戦い過ぎて…両国に攻め跡は残ろうとも、二人の間にわだかまりやしこりがないのならば、未来は明るいと感じられました。

      私が一番面白いと思ったのは、最後のチャールズの章です。チャールズの場合、他キャラと決定的に違うのは「ある程度真実を知っている」事です。でも、それが「中途半端」なので、そこがこの章の面白さでもあります。真実を全く知らずに取る言動や行動も、中途半端に知っている者が取るものも、どちらも何かしらズレていて面白いです。

      今回も行く先々で悪意を持って呼び込まれたトラブルに巻き込まれるチャールズだけど、持って生まれた性根の良さから得たものは、正に無欲の勝利がもたらしたものだと思いました。ラストのちょっとマヌケなセリフが最高でした。

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    • なんか色々とレベル高いな…と思いました。絵もストーリーもキャラ設定も全て、「初とは思えないくらい出来上がってる」というのが読後の感想です。信じられなかったのでネチネチ調べてしまう私がいて…まずは作家さんの他作品へ飛んで一冊のみであると確認、コミックス全体を丹念に調べて表紙裏辺りに「初コミックス」と書いてあるのを見て、「本当に初なんだ。凄いな」と納得しました。

      絵は綺麗可愛くて今時と思うし、デフォルメした絵もグッズが欲しいくらい可愛い。キャラ設定やストーリーは、若い子には勿論、私のようなオバサンにもキュンと来るようなふんわり優しい空気感がありました。上手く言えないけど、「致すこと自体やそっち方面にガツガツするのではなくて、純粋に恋愛がしたいっていう思いに良い意味で貪欲なところ」に惹かれるのかもと思いました。

      これも今時なんでしょうけど、「ユニバーサル」な感じで、老若男女・性別とかもボーダーレスに誰でも受け入れてもらえるような優しさのある作風だなと思いました。全体的に、大学生同士ですが何処かDKみたいな爽やかさと可愛らしさのある、恋愛に重心のあるお話でした。

      なんか色々とレベル高いな…と思いました。絵もストーリーもキャラ設定も全て、「初とは思えないくらい出来上がってる」というのが読後の感想です。信じられなかったのでネチネチ調べてしまう私がいて…まずは作家さんの他作品へ飛んで一冊のみであると確認、コミックス全体を丹念に調べて表紙裏辺りに「初コミックス」と書いてあるのを見て、「本当に初なんだ。凄いな」と納得しました。

      絵は綺麗可愛くて今時と思うし、デフォルメした絵もグッズが欲しいくらい可愛い。キャラ設定やストーリーは、若い子には勿論、私のようなオバサンにもキュンと来るようなふんわり優しい空気感がありました。上手く言えないけど、「致すこと自体やそっち方面にガツガツするのではなくて、純粋に恋愛がしたいっていう思いに良い意味で貪欲なところ」に惹かれるのかもと思いました。

      これも今時なんでしょうけど、「ユニバーサル」な感じで、老若男女・性別とかもボーダーレスに誰でも受け入れてもらえるような優しさのある作風だなと思いました。全体的に、大学生同士ですが何処かDKみたいな爽やかさと可愛らしさのある、恋愛に重心のあるお話でした。

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    • とても良かったですが、面白いとは少し違う気がします。読後感の良さとか幸福感みたいな、穏やかで優しい気持ちになる作品だと思います。シノブの言動や行動は、「おかげさま」「お互い様」など日本の古き良き伝統というか、世界に誇れる日本の文化みたいなものを思い出させてくれました。それもこれも長短ありで、日本では美徳と捉えられる事もクリシュやフィルクス様から見れば「お人好し過ぎる」のかもしれませんが…。

      内容は、現代日本で寂しく困窮していた主人公が異世界でスローライフを送る(タイトルそのまま)というもので、国家規模の陰謀やら事件やらが起こる訳ではありません。

      1巻では二人の間に具体的な関係はなく、BL面では淡白と言えると思います。その分を心情面で掘り下げてる感じで、後半の2割くらいがクリシュ視点から語られます。それまではクリシュの気持ちが「いつ頃からどのように変化していったのか」伝わってこなかったので、このパートは読者の心に二人の関係を落とし込むのに適していたと思います。

      とても良かったですが、面白いとは少し違う気がします。読後感の良さとか幸福感みたいな、穏やかで優しい気持ちになる作品だと思います。シノブの言動や行動は、「おかげさま」「お互い様」など日本の古き良き伝統というか、世界に誇れる日本の文化みたいなものを思い出させてくれました。それもこれも長短ありで、日本では美徳と捉えられる事もクリシュやフィルクス様から見れば「お人好し過ぎる」のかもしれませんが…。

      内容は、現代日本で寂しく困窮していた主人公が異世界でスローライフを送る(タイトルそのまま)というもので、国家規模の陰謀やら事件やらが起こる訳ではありません。

      1巻では二人の間に具体的な関係はなく、BL面では淡白と言えると思います。その分を心情面で掘り下げてる感じで、後半の2割くらいがクリシュ視点から語られます。それまではクリシュの気持ちが「いつ頃からどのように変化していったのか」伝わってこなかったので、このパートは読者の心に二人の関係を落とし込むのに適していたと思います。

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    • ※このコメントにはネタバレが含まれています。

      まず最初に「瀬戸内に浮かぶ大久野島」というのが実在して、その別名2つも本当にあると知って驚きました。まるきりのファンタジーも好きですけど、本当の事も混ざってると想像が膨らむ気がしていいなと思います。

      内容については…面白いと聞いていたけど、まさかここまでとは思っていなくて良い意味で裏切られた感じです。始まりは日本版&男版「不思議の国の〜」で、異世界に迷い込むのですが、世界観の違いはあっても「基本は日本」です。生活様式から言語まで日本…であるのに、違う意味で「日本語が通じない」不毛なやり取りが、めっちゃ面白くて笑ってしまいました。

      その代表格がウサ耳族の重鎮の神主なんですが、この人がまぁ…自分の疑問に自分で独自解釈した答えを出して、周りというか本人(稲葉)が「違う。そうじゃない」と言っているのに聞く耳を持ちやしない…。あのうっかり◯兵衛も真っ青なくらいの突っ走りようで、やることなす事とんでもなくて、でも読んでる分には面白くて笑いました。

      半分を過ぎた辺りの「ナスとキュウリ」のくだりには笑ってしまいましたが、聞き覚えがある単語に反応して調べてみたら、この後のシリーズに『ウサギの国のナス』『ウサギの国のキュウリ』があって、もうこれは伏線確定でしょ!!と、ワクワクとニヤニヤが止まりませんでした。

      そんな風に次作に期待しながら読んでいたらば突然のどんでん返しに遭い、ラストでウルッときてしまいました。笑いも涙も取れるいいお話でした。

      まず最初に「瀬戸内に浮かぶ大久野島」というのが実在して、その別名2つも本当にあると知って驚きました。まるきりのファンタジーも好きですけど、本当の事も混ざってると想像が膨らむ気がしていいなと思います。

      内容については…面白いと聞いていたけど、まさかここまでとは思っていなくて良い意味で裏切られた感じです。始まりは日本版&男版「不思議の国の〜」で、異世界に迷い込むのですが、世界観の違いはあっても「基本は日本」です。生活様式から言語まで日本…であるのに、違う意味で「日本語が通じない」不毛なやり取りが、めっちゃ面白くて笑ってしまいました。

      その代表格がウサ耳族の重鎮の神主なんですが、この人がまぁ…自分の疑問に自分で独自解釈した答えを出して、周りというか本人(稲葉)が「違う。そうじゃない」と言っているのに聞く耳を持ちやしない…。あのうっかり◯兵衛も真っ青なくらいの突っ走りようで、やることなす事とんでもなくて、でも読んでる分には面白くて笑いました。

      半分を過ぎた辺りの「ナスとキュウリ」のくだりには笑ってしまいましたが、聞き覚えがある単語に反応して調べてみたら、この後のシリーズに『ウサギの国のナス』『ウサギの国のキュウリ』があって、もうこれは伏線確定でしょ!!と、ワクワクとニヤニヤが止まりませんでした。

      そんな風に次作に期待しながら読んでいたらば突然のどんでん返しに遭い、ラストでウルッときてしまいました。笑いも涙も取れるいいお話でした。

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    • めちゃくちゃ面白かったんですけど、ビックリもしました。私の中の先生の作品イメージは「切ない・苦しい」が中心です。最初に読んだのが『≠ノットイコール』で、テーマ的にかなり踏み込んだ内容(読み手を選ぶ)だったし、2作品めが『魔術師シルヴァンの店』で、ちょっぴり切なく美しい世界観だったので。

      3作品めで、この意外なノリは衝撃的でした。タイトルも刺激的で、どんな話かとドキドキでしたが、何度も意外な方向に話が転がるので本当に面白くて、「えーっ!?」「うっそー」「マジか」などと、独り言多めで興奮気味にストーリーを満喫しました。世界観に浸ると思わず声が出るタイプの人は、人前で読まない方がいいと思います。

      そして、前から絵の美しさはトップクラスと思っていたのに、今見たら更に進化していて凄いなと思いました。「性的コンテンツ」と煽っているともハードル上げてるとも取れるタイトルに、画力で全然負けてないって…感動するレベルだと思いました。

      その圧倒的な画力と、俳優・脚本家たちの職業的な難しさ、恋愛模様とを絡めて展開するストーリーも良かったです。あんまり楽しくて「完結」の表示を見つけた時は、気持ちがどん底まで落ちてしまいました。もっと性的コンテンツ具合を見たかったです。明るく楽しいお話が好みの方に全力でオススメします。

      めちゃくちゃ面白かったんですけど、ビックリもしました。私の中の先生の作品イメージは「切ない・苦しい」が中心です。最初に読んだのが『≠ノットイコール』で、テーマ的にかなり踏み込んだ内容(読み手を選ぶ)だったし、2作品めが『魔術師シルヴァンの店』で、ちょっぴり切なく美しい世界観だったので。

      3作品めで、この意外なノリは衝撃的でした。タイトルも刺激的で、どんな話かとドキドキでしたが、何度も意外な方向に話が転がるので本当に面白くて、「えーっ!?」「うっそー」「マジか」などと、独り言多めで興奮気味にストーリーを満喫しました。世界観に浸ると思わず声が出るタイプの人は、人前で読まない方がいいと思います。

      そして、前から絵の美しさはトップクラスと思っていたのに、今見たら更に進化していて凄いなと思いました。「性的コンテンツ」と煽っているともハードル上げてるとも取れるタイトルに、画力で全然負けてないって…感動するレベルだと思いました。

      その圧倒的な画力と、俳優・脚本家たちの職業的な難しさ、恋愛模様とを絡めて展開するストーリーも良かったです。あんまり楽しくて「完結」の表示を見つけた時は、気持ちがどん底まで落ちてしまいました。もっと性的コンテンツ具合を見たかったです。明るく楽しいお話が好みの方に全力でオススメします。

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    • 内容は、正味54ページ・18タイトル。私は、先生のファンであり作品のファンでもあるので、「そんな人の意見なんて盛りまくりで参考にならないわ…」と言われそうですけど、お値段以上の満足感がありました。実際はクーポンを使いましたけど、定価で購入してもいいと思えます。

      当たり前かもしれませんが、元が書き下ろしとかおまけ漫画の類だったと思うので、どれもこれも明るく楽しい、時にマニアックな趣味趣向に走る笑える作品ばかりでした。漫才みたいな会話や言わなくて正解と思える心の声、二人を(生?)温かい目で見守る周囲の人達など、クスッと笑える話が多かったです。

      二人共にボケとツッコミの両方の才能があって、役割が固定じゃないから毎回話ごとに入れ替わっているような感じで、どっちがどっちでも楽しかったです。
      冷めてるんだか情熱的なんだか、擦れてるんだか純情なんだか、よく分からない…そのどれでもある?やり取りや空気感が最高でした。

      内容は、正味54ページ・18タイトル。私は、先生のファンであり作品のファンでもあるので、「そんな人の意見なんて盛りまくりで参考にならないわ…」と言われそうですけど、お値段以上の満足感がありました。実際はクーポンを使いましたけど、定価で購入してもいいと思えます。

      当たり前かもしれませんが、元が書き下ろしとかおまけ漫画の類だったと思うので、どれもこれも明るく楽しい、時にマニアックな趣味趣向に走る笑える作品ばかりでした。漫才みたいな会話や言わなくて正解と思える心の声、二人を(生?)温かい目で見守る周囲の人達など、クスッと笑える話が多かったです。

      二人共にボケとツッコミの両方の才能があって、役割が固定じゃないから毎回話ごとに入れ替わっているような感じで、どっちがどっちでも楽しかったです。
      冷めてるんだか情熱的なんだか、擦れてるんだか純情なんだか、よく分からない…そのどれでもある?やり取りや空気感が最高でした。

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    • ※このコメントにはネタバレが含まれています。


      内容は、獣化・ヤクザ・◯◯(言いたいけどネタバレOKでも言えない。楽しみに読んでみて下さい)など設定としてはてんこ盛りだけど、渋滞もせず上手く絡み合っていて面白いです。始めはただの獣化だと思っていたので、追い設定の◯◯が来た時は驚きました。

      心情面では、様々な愛の形(夫婦・親子)や生死の苦しみ・悲しみ、心が求めてやまない唯一の存在を喪った時の暗澹たる思いなど、かなり深掘りされていて、走馬灯のように見せられる過去のシーンにはグッときました。

      愛する者の為に共に在ることを諦めるって…それが最善で正しくても割り切れない思いしかなくて、源慈の心を思うと苦しかったです。

      私はこの作品しか読んでいませんが、他作品も評価が高く有名ですよね。でも…噂では「苦しい、辛い」らしい。私はバドエン・メリバが苦手なので他作品を読むことはないと思いますが、こちらは心が削がれる程ではなくて大丈夫でした。


      内容は、獣化・ヤクザ・◯◯(言いたいけどネタバレOKでも言えない。楽しみに読んでみて下さい)など設定としてはてんこ盛りだけど、渋滞もせず上手く絡み合っていて面白いです。始めはただの獣化だと思っていたので、追い設定の◯◯が来た時は驚きました。

      心情面では、様々な愛の形(夫婦・親子)や生死の苦しみ・悲しみ、心が求めてやまない唯一の存在を喪った時の暗澹たる思いなど、かなり深掘りされていて、走馬灯のように見せられる過去のシーンにはグッときました。

      愛する者の為に共に在ることを諦めるって…それが最善で正しくても割り切れない思いしかなくて、源慈の心を思うと苦しかったです。

      私はこの作品しか読んでいませんが、他作品も評価が高く有名ですよね。でも…噂では「苦しい、辛い」らしい。私はバドエン・メリバが苦手なので他作品を読むことはないと思いますが、こちらは心が削がれる程ではなくて大丈夫でした。

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    • 絵は綺麗可愛いし、日葵と楽、それぞれのトラウマから現在の状況、その後の展開などとても面白くて楽しかったです。ただ一点、日葵の初心さ加減が…正直「ありえない」気はしました。確か、昔(私50代)も今(子供10代)も小学校と中学校で2回くらい学ぶ機会がありましたよね。そんな都合よく保健体育の授業を受けてないとかない気がして、ちょっとこじつけた感はありました。その感覚を手放せるかどうかが、感想に影響すると思います。

      その点で私は萎えたりはしなくて、そういう設定(もしも究極に初心なDKがいたら…みたいな)として楽しめました。後は、男も女も周りの子達の性格が良くて嫌な気持ちになることがなかったので良かったです。リアリティを求めるよりは、じゃれ合う仔犬を愛でるみたいな、可愛い・楽しい雰囲気を重視する作品だと思います。

      絵は綺麗可愛いし、日葵と楽、それぞれのトラウマから現在の状況、その後の展開などとても面白くて楽しかったです。ただ一点、日葵の初心さ加減が…正直「ありえない」気はしました。確か、昔(私50代)も今(子供10代)も小学校と中学校で2回くらい学ぶ機会がありましたよね。そんな都合よく保健体育の授業を受けてないとかない気がして、ちょっとこじつけた感はありました。その感覚を手放せるかどうかが、感想に影響すると思います。

      その点で私は萎えたりはしなくて、そういう設定(もしも究極に初心なDKがいたら…みたいな)として楽しめました。後は、男も女も周りの子達の性格が良くて嫌な気持ちになることがなかったので良かったです。リアリティを求めるよりは、じゃれ合う仔犬を愛でるみたいな、可愛い・楽しい雰囲気を重視する作品だと思います。

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